2022年11月16日水曜日

命のきらめき

先日家事をしながら、YouTubeの本要約チャンネルを聴いていると、「もしも一年後、この世にいないとしたら。」という題の本の解説をやっており、興味深い内容でした。

早速一年後自分がこの世にいないとしたら、本当に心からやりたいことは何だろうとあれこれ考えていると、子供のころからいつも、果てしなく広い草原で風に吹かれるという光景を思い浮かべて憧れていたことを思い出しました。日々のいろいろな出来事や雑事に追われていつの間にか意識の底の方に埋もれてしまっていた憧憬ですが、わざわざ広い草原に憧れるまでもなくそこそこの、いやかなりの田舎で暮らしていた当時の自分でさえ、さらなる広大な自然を希求していたことを思うと、自分の中の生命がどれだけ自然を求めているかということに改めて思い至ったのであります。

果てしなく広がる草原に地球の広大さを感じながら風に吹かれたい、走り回りたい、大自然に自分の生命を開放したい、命のきらめきを感じたい、ある意味では自分が生まれてきた意味がその憧憬に凝縮されている気がします。

とはいえ住んでいる団地周辺に大草原など望むべくもなく、仕方がないので、ピアノに向かって、大草原で風に吹かれる自分を思い浮かべつつメンデルスゾーンの大好きな曲を弾いてみると…ああ!

風が吹き、光が差し、温かい人の声が聞こえ…etc.

命のきらめきが花火のように、ぱちぱちと弾けます。

音楽の中では、自分の体験したいように感情を体験し、命を開放できることを改めて認識した出来事でありました(^^)

レッスンでもいつも生徒さんたちにこの、感情を体験する喜び、命が喜ぶ瞬間を届けられるよう心掛けたいと思います。