先日7月16日、レッスンを振替させていただいて、大阪で開催
されたビンセント・オンさんのコンサートに行ってきました!(^^)!
2月に開催されたビンセント・オンさん初の日本での演奏会、
東京の浜離宮朝日ホールでのチケットは数分で完売になってし
まう人気で、私も手を尽くしましたが購入出来ず涙をのんでい
ました。
でもその後各地で公演が開催されることになり無事大阪公演の
チケットを購入でき、とても楽しみにしていました。
会場はザ・シンフォニーホール。
当日のプログラムは以下の通りです。
ブラームス:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲Op.9
ハイドン:ラルゴ・アッサイ ホ長調
ハイドン:ピアノ・ソナタ第46番 ホ長調Hob.XVI:31,Op14-5
バルトーク:3つの練習曲Op.18,BB81,Sz.72
ショパン:24の前奏曲Op.28
アンコールは
ショパン:夜想曲第13番ハ短調Op.48-1
ショパン:12の練習曲Op.25第2番ヘ短調
ショパン:12の練習曲Op.10第4番嬰ハ短調
もともとショパンコンクールのYouTubeの演奏を聴いてファンに
なりましたが、生の演奏はやはり全然違いますね。何倍も何倍も
よかったです。
迫力も音色の多彩さもデュナーミクも伝わって来方が全然違いました。
録音だけではまだ全然わかってなかったんだなぁ、演奏会にこれて
よかった~という感じでした。
1曲目のブラームスの初めの音が柔らかくせつなく豊かに響くと一瞬で胸が
ぎゅっとなり、彼の音楽の世界に引き込まれました。そこからはずっと
のめりこむ様に聴き入ってしまいました。バリエーションの14曲目の切ない
旋律のあまりに美しい演奏に涙がこぼれました。
3曲目のハイドンのソナタは古典のソナタの演奏としてこれまでに聴いた
ことのないような演奏でした。出だしから、天上のそのまた上にしまって
あった天上をみるような繊細さと幸福感に満ちた世界が広がり、
おおぅ…という感じ。随所に素敵なアドリブがちりばめられて楽しさと
究極の心地よさに満ちた極上のソナタでした。
バルトークのエチュードはかなりの難曲の部類だと思いますが、
力みなく軽やかな演奏でした。一曲目は低音部から始まる両手の跳躍の
連続ですが、低音部でも決して重くなりすぎず切れのある音で、
必要なフォルテはくっきりと清々しいような演奏でした。
24の前奏曲はショパンコンクールでの演奏の中でも私が
特に好きだった曲です。
やはり生で聴くと特に音色の伝わり方が全然違いました。
深淵を覗くような妖しい低音部の響きや宝石の光をちりばめたような
高音部の16分音符たちや、頂点の感極まる一音のきっぱりとした力強さ。
本当に言葉では尽くせないような多彩で豊かな音楽でした。
テンポ感も個性的で、コントロールの効いた揺れの中で決して
いたずらに感情を高ぶらせすぎないような、深刻になりすぎないような
世界感が私にはとても心地よかったです。
アンコールの3曲も本当に素晴らしかった。
ヘ短調エチュードは本当に珠玉でした。ビロードのような柔らかく
美しい音が淀みなく水のように流れていき夢の世界のような演奏でした。
物理的にも彼のあの細く長い指でなければ出せない音なんだと思います。
全曲を通して常に彼に対して感じないでいられなかったのは
「才能」でした。これが「才能」というものか~という思いをつくづく
抱かずにはいられませんでした。
演奏後は観客の皆さん立ち上がって拍手されていて(もちろん私も(^^♪)
会場を出る途中でも「よかったね」「すばらしかったね」
と会話されていてそれを聞いていると幸せな気持ちになりました。
本当に生きてきた中で最高の演奏会であり、最高の体験でした。
沢山の発見、たくさんの喜び、計り知れない沢山の大切なものを
このコンサートで得ることができました。
ビンセント・オンさん、ぶらぼーっ、ありがとう!
ぜひぜひまた来てください!
